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笑顔で、自分らしく 村上茉愛

2014高校選抜村上茉愛ゆか高校選抜の女子個人総合で初優勝を飾った村上茉愛の表情は硬かった。

 高校選抜2014村上茉愛:ゆか

高校選抜2014村上茉愛:ゆか

高校選抜の女子個人総合で初優勝を飾った村上茉愛の表情は硬かった。

村上の演技にはミスが目立っていた。跳馬は14.900でトップに立ったが、段違い平行棒ではイエガーで落下し12.850の8位、平均台ではフラつきの抑えた演技を見せるも、「練習から失敗が多かった」というバク転スワンで落下。12.850の4位と健闘はしたものの、その存在感は鳴りを潜めていた。

「不安な気持ちが演技に出てしまった」と話した村上は前週行われた大会で腰を痛めていた。痛みを押しての強行出場は予想以上に体に負担をかけたようだ。昨年の世界選手権で4位になった得意種目のゆかでは1本目のシリバスを見事に成功させるも、そこで痛みは頂点に。「なんとか笑顔で乗り切ろうと頑張ってたんですけど、最後は力尽きてしまって・・・」と最後の3回ひねりで崩れた。

今シーズンからは曲を変え、村上らしさが前面に出る構成となった。アップテンポでフロアを広く使った演技。そしてダイナミックな技と満開の笑顔で、演技をしているというよりも体操を楽しんでいるかのようだ。さらにはターンやジャンプなどの完成度も上がっており、その成長はどこを見ても確かなものだった。「あそこ(最後の3回ひねり)を2回ひねりにするとか、演技の中での対応力もつけていかないといけない」と反省を口にしたが、それでも痛みを感じさせない笑顔での演技は、会場中を魅了し“世界レベル”を見せつけた。

13.550と得点こそのびなかったものの女子では唯一の13点台で頂点に立った。

見つめる先は世界選手権でのメダル獲得。チュソビチナとシリバスを入れたゆかの構成であればそれは難しい目標ではない。しかし、種目別だけでは物足りない。

「そろそろ個人総合でも活躍していけるようにしなくてはいけない」と今後はDスコアの低い段違い平行棒でも得点アップを目指していく。

そう語る表情に不安や自信のなさなど感じられない。

村上の見据える未来には笑顔で表彰台に上がる姿がある。

About chiharu

駆け出しスポーツライターとして某野球雑誌を中心に活躍中。大学時代に体操競技に携わり、それ以来、”体操愛”に目覚める。独自の人脈で”体操”に関する様々な情報を収集する。

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