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コンマ以下の戦い ヴァネッサ・フェラーリ

バネッサ・フェラーリ

大技で推す新世代が制す戦い、かに見えた。

跳馬ではヴィクトリア・ムアーズ(カナダ)、ロクサナ・ポーパ・ネデルク(スペイン)、マーガレット・ニコルス(アメリカ)の3選手がユルチェンコ2回ひねりを決めた。

段違い平行棒ではムアーズがシュタルダー・トカチェフ(E)〜パク宙返り(D)、ポーパ・ネデルクが4つの離れ技の後に伸身ムーンサルト(E)、ニコルスがフット屈伸トカチェフ(E)〜パク宙返り(D)と、多彩な離れ技を見せる。

そしてゆかではムアーズの世界最高難度の大技、伸身新月面(I)が飛び出すのは目に見えている。

けっしてイタリアの女王であり世界トップレベルのヴァネッサ・フェラーリのDスコアが低いわけではないが、派手な大技に目が奪われてしまう。

しかし次第に若さに伴う隙が顔を覗かせ始める。

段違い平行棒では3人とも足をマットに擦るミス。平均台ではポーパ・ネデルクが落下、ムアーズは落下は免れたものの平均台に手を突き堪えるミス。
気がつけば、フェラーリは平均台の最高得点をマークしていた。

フェラーリは得意のゆかで攻めに転じる。抱え込み新月面(H)、伸身ダブル(F)の大技を連発し、なおかつ表現力でも隙を見せない。14.533の高得点を叩き出し、終わってみればトップに立っていた。

4位のムアーズとの差が0.567という大接戦だった。

「4種目全てでミスを出さない」これこそがフェラーリ最大の大技だったのかもしれない。

2014ワールドカップ東京大会女子

About taroken

GymnasticsNews Radio Showのメインパーソナリティ、ライター。
学生時代に体操の選手の経験あり。体操ファン歴は中学生時代から。
静岡県体操協会男子3種審判資格あり。
ポッドキャスターとしては体操の他、Apple製品、IT関連、鉄道系の番組にも出演中。

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