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【速報】第68回全日本体操競技選手権大会 公式練習・記者会見

5月9日から11日にかけて代々木第一体育館で争われる2014年全日本個人総合選手権の公式練習および記者会見が8日に行われた。

第68回全日本体操競技選手権大会 公式練習・記者会見
第68回全日本体操競技選手権大会 公式練習・記者会見

怪我との戦いに挑む絶対王者

2014全日本個人:大会前会見:内村航平
痛みの場所を説明する内村航平

4月のワールドカップでは2位以下を大きく引き離して絶好調をアピールした内村だったが、「体の反応が良すぎて」前日の平行棒の練習中にドミトリエンコで左の僧帽筋を痛めてしまい、試合前から大きなハンデを負ってしまった。

全種目で痛みが出る状態で、Dスコアを落として大会に臨むとのことだ。

実際にその後の公式練習でも鉄棒のカッシーナの後には厳しい表情が見える。
遠目にはやや憔悴しているようにも見える後ろ姿からは、絶対王者のオーラが見えない。

しかし「こんな状態でも着地は止めてくるんだというところを見て欲しい」と話す内村。

絶対王者はこれまでとは異なる敵に戦いを挑む。

凌ぐ力

昨年のインカレで練習中につり輪が切れるという不運なアクシデントに見舞われた加藤凌平。
先日の試技会でその痛みが再発してしまった。首から背中にかけての一本線が痛むという。
注射で痛みを止めているが、それはまた、己の体の動きも止めてしまう諸刃の剣だ。
公式練習でも体を動かすことはほとんどなかった。

ワールドカップで失敗した鉄棒のカッシーナは抜くが、しかしこのコンディションでも3位以内を確実に維持できるように試合に臨むという。

世界選手権の代表を勝ち取るには今回の試合は落とせない。
加藤凌平が如何にこの場を“凌ぐ”か、その力に期待したい。

未来をつかめ

2014全日本個人総合:公式練習:白井健三
公式練習に臨む白井健三

昨年、ゆかと跳馬で自身の名が付く新技を世界に見せつけた白井健三。
先日の国際大会でもゆかは他を圧倒しての優勝だった。
そのいっぽう個人総合では「あまりいい結果を残せていない」。

「リオ五輪やそれ以降の世界選手権では個人総合にも出場したい」先を見据えた強い気持ちが、6種目合計でDスコア2点アップという目に見える形に結実している。
それでいて現時点では自分が世界選手権の代表になるには、ゆかと跳馬しかないという現実もしっかりと見ている。

公式練習では離れ技のヴィンクラーで鉄棒がつかめず何度も落下しては、もう一度、もう一度と修正を繰り返す。

ゆかで世界を1歩も2歩もリードしている高校生。
しかし個人総合に望むその姿勢と意気込みは、他の多くの選手と何ら変わりない。
這い上がり勝ち残ろうとする世界チャンピオンは、未来をつかもうと手を伸ばしている。

リオ五輪への1歩

2014全日本個人総合:試合前会見:亀山耕平
試合前会見で思いを語る亀山耕平

亀山耕平は日本体操史上2人目のあん馬の金メダリストである。
日本の苦手種目とされていたあん馬での快挙は日本体操史に残るものだが、その一方で亀山は腰の痛みと闘っていた。
原因を一つ一つ絞り込み、それを取り除く作業。それが終わったのは今大会の2週間前だった。
今の日本の体操界ではリオ五輪の代表になるには得意種目の得点力だけでなく、総合力も求められる。

「個人総合の試合に一つでも多く出ておきたい」

リオ五輪に照準を合わせた積み重ねた1歩1歩。その中の新たな1歩を亀山は今大会で踏み出す。

新たな環境、新たな刺激

前回覇者の笹田夏美は今年から大学に進学、新たな環境で今大会を向かえた。
これまでいなかった練習仲間の存在がいい刺激になっているという。
「環境が変わってたくさん練習できたので不安はない」と話す笹田。
怪我をする前の状態に戻すことができ、調子が上がってきている。
さらに二連覇の気負いも感じさせない。

今季は新技も使っていきたいと自然体ながらも前向きに話す笹田には、今年も注目したい。

溢れる自信

2014全日本個人総合:試合前会見:寺本明日香
試合前会見で好調振りがうかがえる寺本明日香

「ワールドカップの時は痛み止めがないと歩くのも厳しかった」
寺本明日香は1ヶ月前をこう振り返る。
「でも今は着地しても痛みがない」

「ゆかは難度は上げてないが質が上がっている」「段違い平行棒は難度を上げた」
「去年は跳馬の技で迷いがあったが、今は不安要素はない」言葉にも佇まいにも自身が溢れている。
公式練習の跳馬も、その蹴りは力強い。

「自分の演技をすれば結果がついてくる」寺本から発せられる言葉に、否が応でも期待が膨らむ。

【TEXT, PHOTO : MASARU ”TAROKEN” MAEDA, PHOTO EDIT : SOHTA KITAZAWA】

About taroken

GymnasticsNews Radio Showのメインパーソナリティ、ライター。 学生時代に体操の選手の経験あり。体操ファン歴は中学生時代から。 静岡県体操協会男子3種審判資格あり。 ポッドキャスターとしては体操の他、Apple製品、IT関連、鉄道系の番組にも出演中。

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