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日本体操競技・器械運動学会第28回大会レポート

12月21日、日本大学文理学部の百周年記念館国際会議場で日本体操競技・器械運動学会第28回大会が行われた。

日本体操競技・器械運動学会第28回大会
日本体操競技・器械運動学会第28回大会が日本大学文理学部で行われた

大会はまずシンポジウム『東京オリンピック50周年記念 団体金メダリストから学ぶ体操ニッポンの将来』から行われた。

1960年ローマオリンピック団体及び1964年東京オリンピック団体の金メダリストであり鉄棒の「オノ」で知られる小野喬氏、1964年東京オリンピック団体及び種目別つり輪の金メダリスト早田卓次氏、2004年アテネオリンピック団体金メダリストであり徳洲会体操クラブ監督の米田功氏、同団体金メダリストであり順天堂大学体操競技部コーチの冨田洋之氏がシンポジストとして招かれた。

小野喬
「体操と能は間の取り方」が似ていると言われて能を見に行ったというエピソードを語る小野喬氏

小野氏からは戦後、日本が初参加した1952年ヘルシンキオリンピックから東京オリンピックまでの体操ニッポン創世記のエピソードが披露された。また早田氏からは東京オリンピックで肩を負傷した際の小野氏の様子や、現在の体操の演技構成とルールの問題点が語られた。

早田卓次
「10点満点に戻すことで熟練性が重要視されるようになる。また規定を復活すべき」と現在のルールに切り込んだ早田卓次氏

米田氏からはオリンピックの予選と決勝で雰囲気がまるで違ったことや、コバチで鉄棒を握った瞬間「よし、自分の仕事は終わった」と思ったというエピソードが語られた。

また冨田氏からは当日の体調がとても良かったことや、他の競技で金メダルが連発して自分たちのムードも上がってきたことが語られた。「優勝後のUFOがとても美味かった」という話では会場の笑いを誘った。

笹田弥生
一般研究発表の司会を務めた笹田弥生氏

午後には指導技術についてのシンポジウムや一般研究発表が行われた。

内村春日
長崎国体で現役を引退した内村春日氏が指導技術についての研究を発表した

代表選考方法と実際の団体戦での得点についての考察や、ひねりと視線移動についての研究など興味深いテーマの他、内村春日氏(日本体育大学大学院)によるオノマトペを活用した指導の研究結果などが発表された。

TEXT : MASARU “Taroken” MAEDA

PHOTO : Sohta Kitazawa

About taroken

GymnasticsNews Radio Showのメインパーソナリティ、ライター。 学生時代に体操の選手の経験あり。体操ファン歴は中学生時代から。 静岡県体操協会男子3種審判資格あり。 ポッドキャスターとしては体操の他、Apple製品、IT関連、鉄道系の番組にも出演中。

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