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【速報】第54回NHK杯2015

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417日に国立代々木競技場・第一体育館で第54NHK杯が行われた。

NHK杯は、この日の点数に全日本個人総合選手権の2日間の合計の1/2の点数を加えた総合点で争われる。

また男子はすでに内定している内村航平をのぞく上位2名、女子は上位5名が10月に行われる世界体操選手権の代表となる。

 

緊張感が漂う中、日本のトップ選手たちによるハイレベルな戦いが繰り広げられた。

 

内村の鉄棒
鉄棒では最高得点の16.100をマークした内村

 

 

男子は内村航平(KONAMI)が2位の田中佑典(同)に大差をつけ、余裕の7連覇を果たした。

他の種目では難度を落とした構成ながらも、跳馬ではリー・シャオペンを成功させた。最終種目の鉄棒では着地で微動だにせず、鉄棒のスペシャリスト田中佑典を上回る得点を叩き出した。実に内村らしい試合運びだった。

田中佑典の平行棒
田中佑典の得点力は、平行棒からフルスロットルに入る

 

 

また2位の田中佑典もその安定感に磨きがかかっていた。試合開始時点では3位の加藤凌平(順天堂大)と0.275の僅差だったが、跳馬でドリッグスを成功させると波に乗った。得意の平行棒と鉄棒で差を広げ、終わってみれば加藤とは1点以上の差をつけての2位だった。

3位の加藤凌平は跳馬以外で難度を落としながらも、持ち前の堅実な実施を最後まで貫き通した。

この結果、内村に加えて、2位の田中佑典と3位の加藤凌平が新たに世界選手権代表に決まった。

 

亀山耕平のあん馬
落ちないことが王者の証(亀山耕平;徳洲会)

 

 

また代表入りが決まった上記3選手を除いた各種目別の最上位選手は次のような結果となった。

ゆか:白井健三(日体大)

あん馬:亀山耕平(徳洲会)

つり輪:山室光史(KONAMI)

跳馬:小倉佳祐(早稲田大)

平行棒:神本雄也(日体大)

鉄棒:齊藤優佑(徳洲会)


種目別枠の選手の中では新たなる技への挑戦も見られ、小倉佳祐が跳馬でロペスハーフ(伸身カサマツとび2回半ひねり;6.4)を成功させ会場を沸かせていた。

また、ゆかで五島誉博(仙台大)がシライ2を越える新技、前方宙返り3回半ひねり(G扱い)を成功させていた。

 

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世界戦初代表となり「夢のようです」と笑顔を見せた15歳のニューヒロイン

 

 

女子は杉原愛子(梅花高校)がしなやかな演技とつま先まで神経の行き届いた美しい体操を見せつけ初優勝を果たした。

連覇を目指す笹田夏実(日体大)は平均台で安定感を欠いたことがひびいたのか、杉原に1.150及ばず2位。

全日本個人総合で初優勝を果たした寺本明日香(中京大)は、最終種目のゆかで尻もちをついてしまうめずらしいミスはあったものの3位で終えた。

確実な演技を行うためDスコアを抑えている選手が多い中、寺本はこの大会で、ある挑戦をしている。

それが跳馬の前転とび前方1回半ひねりの大技だ。

空中で足が割れてしまうなどEスコアは伸びなかったが、レベルの高い演技を披露し会場を沸かせた。

 

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4位で代表入りを決めた湯元さくらは「ノーミスの演技ができてよかったが、満足のいく演技はまだできていない」と話しており、今後の演技にも期待したい

 

 

また、4位に入ったのが湯元さくら(中京大学)で美しい体線と豊かな表現力で見るものを魅了し、世界戦の切符を手にした。

全日本選手権で存在感を示した内山由綺(スマイル体操クラブ)はミスが目立ち5位に。それでも世界戦の出場権は死守。試合後の会見では悔し涙を流す場面もあったが、確かな実力は見せつけた。

代表入りが期待されていた鶴見虹子(日体大)は平均台の着地の際に右アキレス腱断裂のケガを負い途中棄権。年内の復帰は難しいと見られており、代表入りは絶望的になった。

 

男子の残り3枠と女子の1枠は来月行われる全日本種目別選手権の結果を踏まえて選考することになる。

日本を背負って戦う選手はいったい誰になるのか。

今後の戦いからも目が離せない。

 

 

 

About taroken

GymnasticsNews Radio Showのメインパーソナリティ、ライター。
学生時代に体操の選手の経験あり。体操ファン歴は中学生時代から。
静岡県体操協会男子3種審判資格あり。
ポッドキャスターとしては体操の他、Apple製品、IT関連、鉄道系の番組にも出演中。