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永井美津穂 次の演技台へ

冷え込みが厳しさを増した2015年11月29日夕方、永井美津穂がゆかの演技を終えフロアを降りると、全日本団体選手権は幕を閉じた。

仲間の元へ戻る途中、うっかり躓いて転びそうになった。永井の照れ笑いに場内の温度が少しだけ上がった気がした。

永井美津穂

やんちゃな子だった。姉と一緒に近くの公園で逆上がりをしてはよく遊んだ。
それを見た親の勧めで体操を始めた。
それまでできなかったことができるようになった時、体操の楽しさを自分のものにした。

中学3年生の時、全日本種目別跳馬で2位に入り、その年に地元・愛知県で行われた豊田国際にオープン参加。
順位は付けれらないものの、種目別跳馬で実質2位、ゆかで実質3位の結果を残す。

永井美津穂のゆか

高校生になった翌2009年、全日本種目別跳馬で優勝し跳馬のスペシャリストとしての地位を築いた。

宮川紗江や寺本明日香も使う、跳馬の前転とび前方伸身宙返り1回半ひねり(D6.2)を日本で初めて実施したのも永井美津穂だ。

永井美津穂 跳馬の着地

大学に入った直後の2012年4月に右アキレス腱を断裂、1年間を棒に振る。

しかしそれをきっかけに体操への考え方が変わった。それまでは感覚でやっていたが、頭で考えて演技するようになった。

永井美津穂

復帰後は田中理恵2世の呼び声も高まる中、2013年にユニバーシアード代表として団体銀メダルに貢献。

翌2014年にはキャプテンとしてアジア大会に出場し、団体銅メダルへとチームを導いた。

永井美津穂のゆか

「大学までで体操をやめるのはずっと前から決めていた。ここまでやれたら悔いはない」

来春、社会人になる永井美津穂は新しい人生の扉を自ら開く。

「スポーツに関わる仕事がしたい」

次の演技台でも、永井は持ち前のバネで大きく羽ばたくことだろう。

 

TEXT : Masaru “TAROKEN” Maeda

PHOTO:Sohta Kitazawa、Atsushi Miyachi

About taroken

GymnasticsNews Radio Showのメインパーソナリティ、ライター。
学生時代に体操の選手の経験あり。体操ファン歴は中学生時代から。
静岡県体操協会男子3種審判資格あり。
ポッドキャスターとしては体操の他、Apple製品、IT関連、鉄道系の番組にも出演中。

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