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【速報】世界選手権の男子代表が決定

2017年9月2日、味の素ナショナルトレーニングセンター(東京都)で、世界選手権の男子代表を決定する公開試技会が行われた。

試技会はすでに個人総合枠で代表入りが決定している内村航平(リンガーハット)と白井健三(日本体育大学)が6種目、種目別の代表候補はそれぞれが選ばれた種目を演技する形で行われた。

 

内村航平のゆか
内村、白井はゆかから6種目を、種目別代表候補選手はそれぞれの種目のみを行なった。

 

女子側の練習場から立ち見の報道関係者だけが見守る中で行われた試技会は、通常の試合のような観客席からの声援もなく、静まり返った中で空気が張り詰めた、一種独特のムードの中で進む。

種目別代表候補の演技はあん馬の杉野正尭(鹿屋体育大学)から行われた。杉野はGコンバインを入れたD6.6の構成で臨んだ。落下こそなかったものの、バランスを崩して途中で足が大きく開くミスがありEスコア7.9で14.500に留まった。

次につり輪の武田一志(徳洲会)が演技を行なったが最後の着地で転倒。13.750と得点は伸びなかった。

 

亀山耕平のブズナリ
F難度のブズナリを初め、高難度の技を連続して最後まで通し切った亀山耕平

 

続いて行われたのは同じ徳洲会の亀山耕平のあん馬だ。亀山はD6.6の構成を全て落ち着いてこなし、大きなミスなく着地まで通し切った。15.150の高得点だ。

 

安里圭亮の助走
独特の短い助走からのリ・セグァンを見せた安里圭亮

 

跳馬では佐藤巧(徳洲会)がドラグレスクとロペス(共にD5.6)を跳び決定点14.525。安里圭亮(相好体操クラブ)がリ・セグァン(D6.0)で大きく足が出てラインオーバーになったものの、ヨー2(D5.6)では鮮やかな2回半ひねりを見せて決定点14.850の高得点となった。

 

谷川航のゆか
ミスはあったものの、持ち前の脚力でダイナミックな演技を見せた谷川航

 

平行棒では名手、田中佑典(コナミスポーツクラブ)に着地でミスが出て14.200。ゆかではユニバーシアードにも出場した谷川航(順天堂大学)がジムノバ製のフロアマットに合わせきれず、前宙の連続で前に崩れるミスがあり12.100と得点が伸びなかった。

 

宮地秀享の鉄棒
伸身ブレットシュナイダーに2度チャレンジして2度とも落下となったが、その後は切り替えて着地まで決めた宮地秀享

 

種目別代表候補で最後に演技をしたのは鉄棒の宮地秀享(茗渓クラブ)だ。練習では何度も成功させていた伸身ブレットシュナイダー(I)だが、「独特の空気に飲まれて(宮地)」本番では落下。やり直したものの2度目も落下し、11.950という結果になった。

 

内村航平のリー・シャオペン
久々にリー・シャオペンを見せた内村航平。今回はお手つきとなったが、すぐに修正できると語る。

 

一方、6種目を行なった内村航平は跳馬のリー・シャオペン(D5.8)で両手を付き13.900、鉄棒ではアドラーひねり(D)からのコールマン(E)で落下し13.250と全般的にミスが目立ち83.100と振るわなかった。

 

白井健三の鉄棒
インカレで見せたコールマンに続き、今回は屈伸コバチを初披露した白井健三

 

白井健三は得意のゆかこそミスがあったものの、その後の4種目を順調にこなし、鉄棒では新しく屈伸コバチ(E)を取り入れた構成を成功させ85.250と内村を上回った。

 

水鳥寿思監督
水鳥監督から代表4名と選考理由が発表された。

 

試技会後に記者会見が行われ、水鳥監督から世界選手権代表として安里圭亮、宮地秀享、谷川航、亀山耕平の4名が発表された。

この4名は今回の得点の他に今シーズンのこれまでの得点や、代表選考に当たり独自に作成された世界ランキングを元に、金メダル獲得の可能性が高い順に選出されたものである。

 

水鳥寿思監督 安里圭亮選手
新たに加わったスペシャリスト4人と内村、白井、水鳥監督が一つになって世界選手権に臨む。

 

9月12日には女子代表の試技会が行われる。

 

Text : Masaru “TAROKEN” Maeda

About taroken

GymnasticsNews Radio Showのメインパーソナリティ、ライター。 学生時代に体操の選手の経験あり。体操ファン歴は中学生時代から。 静岡県体操協会男子2種審判資格あり。 ポッドキャスターとしては体操の他、Apple製品、IT関連、鉄道系の番組にも出演中。