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【速報】世界選手権種目別決勝前半 白井は余裕の金!宮川は跳馬8位

2017年10月7日、昨日の余韻が残るモントリオールのオリンピックスタジアム(カナダ)で、ほぼ満席の大観衆が見守る中、世界選手権種目別の前半が行われた。

 

世界選手権種目別
種目別決勝では選手が一人ずつ入場しスモークと炎でムードを盛り上げた。

 

この日は男子3種目、女子2種目が1種目ごとに男女交互に行われ、2人以上が同時に演技することがないため観戦しやすかったが、その一方で大観衆の視線が1人に集まるため、選手の緊張は一層増したことだろう。

 

白井健三のゆか
ゆかの演技を終えるとガッツポーズと笑顔を見せた白井健三。

 

まずは男子のゆかからスタート。3人目に登場した白井健三(日体大)が大方の予想通りダントツの15.633を出し、他に誰一人15点代を出すことなくそのまま金メダルを獲得。2位のアルテム・ドルゴピアット(イスラエル)に1.1の大差をつけての圧勝だった。

 

ドルゴピアット
ドルゴピアットが1本目に行ったのは、珍しい前方かかえ込み2回宙返り1回半ひねり(G)

 

次の女子跳馬は予想以上に高難度の技が続いた。全員が2本の跳躍を行う中でD6.0のロンダートひねり着手前転とび前方伸身宙返り1回半ひねりが2名、出場した8名中6名がアマナール(伸身ユルチェンコ2回半ひねり;D5.8)かチュソビチナ(前転とび前方伸身宙返り1回半ひねり;D5.8)のどちらかを跳び、最低でも伸身ツカハラ1回半ひねり(D5.2)だ。かつては皆が跳んでいた伸身ユルチェンコ1回ひねり(D4.6)は、このレベルの選手達にとってはもはや簡単すぎて誰も跳ばない。

 

マリア・パセカの跳馬
女子ではまだ少ないロンダートひねり着手でDスコア6.0を狙うマリア・パセカ

 

そんなハイレベルの戦いを制したのは、やはりこの人、マリア・パセカ(ロシア)だった。ロンダートひねり着手前転とび前方伸身宙返り1回半ひねりとアマナールで14.850の高得点を出した。

 

宮川紗江の跳馬
1本目の跳躍はうまくいった宮川紗江だったが。

 

日本の宮川紗江(セインツ体操クラブ)は2本目の伸身ユルチェンコ2回ひねりで前に手をつくミスが出て8位となった。

 

チュソビチナ
2本の跳躍を成功させ、大歓声を受けるチュソビチナ。

 

またウズベキスタン代表として出場したオクサナ・チュソビチナは6位だったが、全観衆から惜しみない拍手が贈られていた。

 

ウィットロックのあん馬
予想以上の高得点を叩き出したウィットロックのあん馬。

 

ベルヤフスキー
ベルヤフスキーも15点越えを果たしたが惜しくも2位。

 

ベルニャエフのあん馬
ベルニャエフ得意のあん馬だったが惜しくも落下。

 

あん馬ではマックス・ウィットロック(イギリス)の独壇場だった。D6.9で15.441をマーク。2位のベルヤフスキーに0.3以上の点差をつけた。オレグ・ベルニャエフ(ウクライナ)は落下があり7位に留まった。

 

エレミナの段違い平行棒
男子顔負けのフット伸身トカチェフを段違い平行棒でやって見せたエレミナ。

 

続く段違い平行棒では、男子の鉄棒顔負けの空中戦が展開された。ニナ・ダーワエル(ベルギー)が新技申請したシュタルダートカチェフハーフ(F)から後ろ振り棒間でとびひねり下移動懸垂(D)の連続を見せると、エレナ・エレミナ(ロシア)はフット伸身トカチェフ(G)を繰り出す。移動はなれ技からはなれ技への連続ももはや当たり前のように皆がこなす。

 

ファン・イーリンの段違い平行棒
もはやマロニーは当たり前!2本のバーを縦横無尽に駆け巡るファン・イーリンの段違い平行棒。

 

その激戦を制したのはDスコアが最高の6.5のファン・イーリン(中国)だった。新技申請した大逆手後ろ振りひねり後方抱え込み2回宙返り下り(D)をピタリと決めての勝利だった。

 

ペトロウニアスのつり輪
あらゆる力技で指先をまっすぐ伸ばして余裕を表現するペトロウニアスのつり輪。

 

そしてこの日最後のつり輪では、スペシャリストが火花を散らす。力技で名前を聞いたことのある選手が名を連ねる中、頂点に輝いたのはギリシャのエレフセリオス・ペトロウニアスだった。D6.3にE9.133は王座に相応しい難易度と完成度を示している。

 

アブリャジンのつり輪
つり輪2位はアブリャジン。1位のペトロウニアスとの差は0.1だった。

 

明日はいよいよ最終日。日本からは安里圭亮(相好体操クラブ)と白井健三が跳馬に、宮地秀享(茗渓クラブ)が鉄棒に、村上茉愛(日体大)と寺本明日香(レジックスポーツ/中京大学)が平均台に、女子ゆかに村上茉愛が出場する。

 

Text : Masaru “TAROKEN” Maeda

About taroken

GymnasticsNews Radio Showのメインパーソナリティ、ライター。 学生時代に体操の選手の経験あり。体操ファン歴は中学生時代から。 静岡県体操協会男子3種審判資格あり。 ポッドキャスターとしては体操の他、Apple製品、IT関連、鉄道系の番組にも出演中。

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