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【速報】世界選手権種目別決勝後半 村上ゆかで金メダルの快挙!白井も跳馬で金

2017年10月8日、やや暖かな日となった日曜のオリンピックスタジアム(カナダ・モントリオール)で世界選手権の最終日である種目別決勝後半が行われた。

 

世界選手権の国旗掲揚
世界選手権もデジタル化が進み国旗掲揚は映像で行われる。

 

男子跳馬から始まったこの日、入場セレモニーに王者ヤン・ハクソンの姿がなかった。練習時の怪我で棄権が決まり、代わりにリザーブのダラロヤン(ロシア)が登場した。

 

安里圭亮のリ・セグァン
安里圭亮のリ・セグァン。種目別決勝でこの技を跳べたのは安里だけだった。

 

第一演技者は安里圭亮(相好体操クラブ)だ。1本目のリ・セグァン(D6.0)はうまくまとめたものの、2本目のヨー2(D5.6)で手と膝をつくミス。14.349に留まる。

 

シライ/キムヒフン
3回半ひねり(シライ2)は温存したが3回ひねり(シライ/キムヒフン)で最高得点を出した白井健三。

 

次の演技者は白井健三(日体大)。シライ/キムヒフン(D5.6)を余裕の着地でまとめE9.6、合計15.200の高得点をマーク。2本目のドリッグス(D5.2)も安定感のある着地でE9.4の合計14.600、決定点14.900の好結果を残す。

 

ラディビロフ
白井に0.001点差まで迫ったが惜しくも2位となったラディビロフ。

 

その後、ドラグレスク(ルーマニア)が「ドラグレスク(D5.6)」やロンダートひねり着手前転とび前方伸身宙返り2回ひねり(D5.4)で、ラディビロフ(ウクライナ)が、高さに余裕のあるドラグレスクやルーユーフ(D5.6)で追い上げるが白井の得点を上回ることができない。結果的に2位のラディビロフとは0.001の僅差だが白井の金メダルが決まった。これで白井はゆかに続いて2個目の金メダルだ。

 

ポーリン・シェファー
平均台で金メダルに輝いたポーリン・シェファー

 

村上茉愛の平均台
ほぼノーミスに見えたがわずかな差で4位となった村上茉愛。

 

寺本明日香の平均台
得意の3回ひねり下り(F)を決めた寺本明日香の平均台。

 

次の平均台では減点が厳しく取られる中、唯一Eスコアで8点代を出したポーリン・シェフファー(ドイツ)が13.533で優勝した。村上茉愛(日体大)はほぼミスなく通し切ったが13.066で4位、寺本明日香(中京大学/レジックスポーツ)はわずかなフラつきで減点を取られ12.966で4位だった。

 

ジングゥアン・ゾウの平行棒
トップバッターながら高得点を出し勝負を決めてしまったジングゥアン・ゾウ。

 

ベルニャエフの平行棒
2位となったベルニャエフ。ここからF難度の前宙ダブルひねり下りに行く。

 

平行棒は第一演技者のジングゥアン・ゾウ(中国)がD6.8という難度の高い構成をE9.1という高い完成度で実施し15.900の高得点。オレグ・ベルニャエフ(ウクライナ)が15.833と迫ったが追い抜くことはできず、そのままジングゥアン・ゾウの優勝となった。

 

村上茉愛のゆか
個人総合の悔しさを内に秘め、ゆかへと挑んだ村上茉愛。

 

ジェイド・ケアリーのゆか
ジェイド・ケアリーが村上を追い詰めたが一歩及ばず。

 

女子の最終種目ゆかではトップバッターの村上茉愛が個人総合の悔しさをぶつけ、「人生で最高の演技」で14.233の高得点。アメリカのジェイド・ケアリーが唯一14.200で迫るも、他の演技者は13点代に留まる。そして最終演技者に最大のライバル、バネッサ・フェラーリ(イタリア)を迎えるが、2本目のタンブリングで何かが起こった。

 

バネッサ・フェラーリのゆか
ゆかの最終演技者として村上に挑んだバネッサ・フェラーリだったが、この後、思わぬアクシデントが。

 

着地のあと横に倒れこむフェラーリ。曲が止まり、救護員が駆けつける。着地の際にバランスを崩し、顔からゆかに倒れてダメージを負ったようだ。フェラーリはそのまま退場、この瞬間、日本女子体操史上63年振りの金メダルが村上の首にかかることが決まった。

 

ゾンダーランドの鉄棒
コバチで片手が掴めず、意図せず片手車輪になってしまったゾンダーランド。

 

今大会の最終種目となる鉄棒では優勝候補のユプケ・ゾンダーランド(オランダ)がカッシーナ(G)〜コバチ(D)で両手で掴めず、片手のみで車輪が回るミス。予定していた次のはなれ技連続を中止して単独で行い、暫定トップには立ったものの14.233と今一つ振るわない得点となった。

 

宮地の伸身ブレットシュナイダー
伸身ブレットシュナイダーは見事に成功させた宮地。

 

メダルの可能性もある宮地秀享(茗渓クラブ)は最初の伸身ブレットシュナイダー(I)こそ成功させたが、次のかかえ込みブレットシュナイダー(H)で鉄棒に近づきすぎて落下。改めてやり直して成功し、その後の演技はまとめるも13.733に留まった。

 

ティン・スルビック
鉄棒で金メダルに輝いたクロアチアのティン・スルビック。

 

最後から2人目のティン・スルビック(クロアチア)が14.433でゾンダーランドを抜き、最終演技者のダビド・ベルヤフスキー(ロシア)が落下した時点で順位が決まった。優勝はスルビック、2位ゾンダーランド、宮地は5位という結果だった。

しかし伸身ブレットシュナイダーを成功させたため、この技に「ミヤチ」の名が付く可能性は高い。後々のFIGニュースレターで発表があるだろう。

 

63年振りの金メダル
1954年のローマオリンピックで池田敬子氏(当時は田中姓)が平均台で金メダルを取って以来の日本女子金メダルが村上の手に。池田敬子氏も日体大在籍中に金メダルを獲得している。

 

世界選手権の閉会式
クロージングセレモニーでは来年の開催地カタールへの引き継ぎが行われた。

 

来年の世界選手権はカタールのドーハで行われる。

 

Text : Masaru “TAROKEN” Maeda

About taroken

GymnasticsNews Radio Showのメインパーソナリティ、ライター。
学生時代に体操の選手の経験あり。体操ファン歴は中学生時代から。
静岡県体操協会男子3種審判資格あり。
ポッドキャスターとしては体操の他、Apple製品、IT関連、鉄道系の番組にも出演中。

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