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【速報】ドーハ世界選手権男子予選2日目

2018年10月26日(現地時間)、世界選手権男子予選の2日目がドーハ(カタール)のアスパイアドームにて行われた。

 

アスパイアドーム
アスパイアドームはドーハの市街地から車で25分ほどの場所にあり、ショッピングセンターやタワーなど様々な施設が併設されている。

 

朝9時からスタートした6班に日本が登場し、内外の注目を集めた。1ヶ月ほど前に右足首を負傷した内村航平(リンガーハット)は、当初6種目出場を目指していたが、治療が間に合わず、最終的に予選ではつり輪、鉄棒、あん馬の3種目のみに出場することになった。これにより個人総合決勝進出はなくなり、王者への返り咲きは来年までお預けとなった。

 

内村航平
個人総合決勝は断念し、予選は3種目のみの出場となった内村航平。

 

国内大会ではあり得ない早朝スタート、つり輪からという演技順、中国製のタイシャンの器具という不慣れな条件の中、日本チームは持ち前の粘り強さを見せ、得点を積み重ねていった。

 

谷川航
得意の跳馬でブラニク(D5.6)とロペス(D5.6)を跳んだ谷川航(順天堂大)

 

田中佑典
右肩を痛めている田中佑典(コナミスポーツ)は、前3人が高得点を出した時点で跳馬を棄権し、結果的に平行棒、鉄棒、ゆかの3種目に出場した。

 

白井健三(日体大)が伸身リ・ジョンソン(シライ3;H)を構成から外して、終末技を後方伸身宙返り3回ひねり(D)にする等、難度を落とした部分はあったが、5種目目のゆかまでは順調かに思えた。

 

萱和磨
内村に変わって個人総合決勝を目指して6種目に出場した萱和磨。もはやあん馬だけのスペシャリストではない。個人総合予選10位となった。

 

しかし最終種目のあん馬で、これまでの積み重ねが崩れ始める。1番手の内村がトンフェイ(D)の後にバランスを崩して落下。2番手の谷川航がセア倒立(D)で両手がポメルから落ちて落下し、さらに下り技で3部分移動ができず難度を落とす結果に。

あん馬のスペシャリストである萱和磨(順天堂大)が、この流れを断ち切るかと思われたが、フロップでまさかの落下。予選は5-4-3制(チーム5人中4人が演技し上位3人の得点がチームの得点となる)のため、これであん馬については落下した選手の得点が少なくとも2つ、チーム得点となることが確定した。

 

白井健三
Dスコアは高くないが、安定している白井健三のあん馬。個人総合予選も6位通過を果たした。

 

このまま終わっては、悪い流れのまま決勝に臨むことになる。ここで日本の最終演技者として登場したのが白井健三だった。あん馬を得意にしているわけではないので、決して難度は高くないが、この状況ではそれより何より、チーム内に流れる悪いムードを断ち切ることが必須だ。

実は開始種目であるつり輪の一人目の演技者も白井で、それが決まった時、白井は「最初のつり輪と最後のあん馬は必ず成功させる」と心に決めてこれまで練習に取り組んできたのだった。

この重要な場面でその成果が出た。白井は淡々と自分の演技をこなしてミスなく成功。日本チームに一筋の光明を見出して団体決勝につないだ。

 

ミクラック
日本と共に6班に出場し、団体予選4位、個人総合予選3位となったミクラック (アメリカ)

 

ジェームズ・ホール
6種目すべてに出場してイギリスチームに貢献するとともに、個人総合予選9位通過となったジェームズ・ホール

 

8班ではニューエン率いるドイツが、9班ではウィットロック率いるイギリスが出場した。

男子最終班となる10班では本命の中国が出場。開始種目の跳馬では、演技した4人全員がロペス(D5.6)を跳び、それをまとめて強さを印象付けた。

次の平行棒ではスペシャリストのツォウ・ジンユアンが難度を落とした構成ながら15.800の高得点をマークし、さらに得点を伸ばす。

勢いに暗雲が垂れ込めたのはゆかで、着地で何度か弾かれたりと、参加国の中でタイシャンの器具に最も慣れているはずであるのに関わらず、着地がまとまらない。

 

シャオ・ルーテン
チームに落下が続いても、自らは失敗しない。シャオ・ルーテンはナゴルニー(ロシア)を抜いて、個人総合予選トップ通過を果たした。

 

さらに次のあん馬ではツォウ・ジンユアンとリン・チャオパンに落下が出て、ロシアや日本と同じく試練の種目となったが、シャオ・ルーテンが通し切って傷口を最小限に留めた。

最終種目のつり輪では調子を取り戻し、結果的にはロシアについで2位で予選通過となった。団体決勝ではこの中国とロシアがゆかスタートとなる。

 

ソウザ・カイロ
チームの団体予選6位にも貢献し、自らも個人総合予選11位につけたソウザ・カイロ(ブラジル)

 

3位の日本、4位のアメリカがあん馬スタートとなり、5位のイギリスと6位のブラジルがつり輪からのスタートとなる。

 

明日からは女子の予選が始まる。

 

TEXT : Masaru “TAROKEN” Maeda

About taroken

タロケン:GymnasticsNews Radio Showのメインパーソナリティ、ライター。 学生時代に体操の選手の経験あり。体操ファン歴は中学生時代から。 静岡県体操協会男子2種審判資格あり。 ポッドキャスターとしては体操の他、Apple製品、IT関連、鉄道系の番組にも出演中。HP:タロケン.link

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