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【速報】村上茉愛が史上初の個人総合銀メダル 〜 ドーハ世界選手権

2018年11月1日(現地時間)、カタールのドーハにあるアスパイアドームにて世界選手権の女子個人総合決勝が行われた。

 

ドーハ世界選手権
昨日の男子に引き続き、女子個人総合決勝が行われた。

 

15カ国24名が出場し、昨年の女子個人総合金メダリストのモーガン・ハード(アメリカ)やリオ五輪金メダリストのシモーネ・バイルズ(同)、ロシアのアンジェリーナ・メルニコワ、カナダのエリザベス・ブラック、日本からは村上茉愛(日体大)と寺本明日香(ミキハウス/レジックスポーツ)が名を連ねた。

 

寺本明日香
寺本は平均台からスタート。ノーミスで乗り切った。

 

村上茉愛
得意の跳馬でいいスタートを切った村上茉愛。

 

村上、バイルズを含む上位6人は正ローテーションで跳馬からスタート。跳馬を得意とする村上は着地で弾んだもののいい跳躍を見せ14.566と好発進。しかし、のっけからバイルズに異変が起こった。

 

バイルズの跳馬
ロンダート、2分の1ひねり前転とび前方伸身宙返り2回ひねり。予選でバイルズが発表した新技だったが、まさかの尻もち。

 

団体総合と同じく、ひねりを減らした安全策で行くかと思われたが、予選と同じく今大会で発表したD6.4の大技を実施。しかし尻もちをついてしまう大過失。Dスコアが高いため14.533と得点は低くないものの、バイルズらしくないスタートとなった。

 

ニナ・ダーワエル
目で追いきれないほど目まぐるしくバーの間をとび交う、ニナ・ダーワエルの段違い平行棒

 

2種目目は段違い平行棒。バイルズは下りで新月面(F)を見せるまずまずの出来で、ここで1位につける。ブラックが翻転トカチェフ(E)で落下し、上位争いから脱落。予選で15点台を出しているニナ・ダーワエル(ベルギー)が15.100とさらに得点を伸ばして3位につける。村上はノーミスで着地を止めて6位。

 

寺本明日香
団体決勝と同じ轍は踏まない。跳馬でチュソビチナ(D5.8)を決め、10位に浮上した寺本明日香。

 

モーガン・ハード
バイルズに続いて、ハードにもミスが出て4位と順位を下げる。

 

3種目目の平均台は誰にとっても鬼門だ。ここでも何とバイルズにミスが出る。前方宙返りひねりで落下。屈伸前宙(E)でも落下しそうになり大きくふらつく。また2位のハードも後方宙返り1回ひねり(F)で大きくふらつき、さらに側宙で台を手で支えるミスが出る。

 

村上茉愛
平均台をノーミスでクリアした村上茉愛。雪辱を果たすか。

 

昨年は平均台の落下で悔しい思いをした村上だったが、ここはノーミスでクリア。順位は1位バイルズ、2位ダーワエル、3位メルニコワ、4位ハード、5位村上となった。しかし2位以下は僅差だ。

 

メルニコワ
トップ争いに加わったメルニコワだが、着地を弾かれて得点が伸びなかった。

 

最終種目のゆか。メルニコワが着地で何度も弾かれ、さらにラインオーバーも出してしまい13.633と伸びない。ダーワエルは悪くない実施だが、元々ゆかの難度が高くないため、高得点は望めない。

 

村上茉愛
0.1を確実に拾う。昨年の悔しさを全てぶつけた村上茉愛。

 

そして昨年の種目別ゆか金メダリスト村上の登場だ。最初の4回ターンでふらつきが出たが、そこで焦らず落ち着いてその後の宙返りを全てまとめた。得点は14.000。ハード、バイルズを残してトップに立ち、ここでメダルが確定する。

 

バイルズ
弾けるような演技で15.000をマークしたバイルズのゆか。

 

次はハードの演技だ。村上の得点を抜くには13.932が必要だが、ハードはそこまでゆかを得意としていない。ほぼノーミスの演技だが、13.866とわずかに届かず。村上の銀メダルが確定した。最後のバイルズはラインオーバーがあったものの15.000で、村上に1.7の差をつけて余裕の金メダル。

 

村上茉愛
ついに個人総合のメダルを手にした村上茉愛。

 

女子個人総合でメダルを手にしたのは2009年の鶴見虹子以来9年ぶり、そして銀メダルは史上初の快挙となった。昨年のモントリオールで、メダルに手が届く位置にいながら、平均台のターンで落下し流した悔し涙が、ここで花開いた。

 

ドーハ世界選手権 女子個人総合
トップを争った6人。ライバルでもあり友人でもある。

 

村上は海外記者の「昨年の平均台の落下を克服するために何をしましたか?」という質問に、「平均台ばかり練習していました」と笑い顔で答えた。

 

ドーハ世界選手権 ロンジン エレガンス賞
ロンジン・エレガンス賞はロシアが独占。ダラロヤンとメルニコワに贈られた。

 

TEXT : Masaru “TAROKEN” Maeda

About taroken

タロケン:GymnasticsNews Radio Showのメインパーソナリティ、ライター。 学生時代に体操の選手の経験あり。体操ファン歴は中学生時代から。 静岡県体操協会男子2種審判資格あり。 ポッドキャスターとしては体操の他、Apple製品、IT関連、鉄道系の番組にも出演中。HP:タロケン.link

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