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【速報】ドーハ世界選手権 種目別決勝1日目

2018年11月2日(現地時間)、世界選手権も佳境に入ったドーハ(カタール)のアスパイアドームで、男女種目別決勝の前半が行われた。

 

アスパイアドーム
この日もアスパイアドームで熱戦が繰り広げられた。

 

この日は男子のゆか、あん馬、つり輪、女子の跳馬と段違い平行棒が行われた。

男子ゆかには個人総合金メダリストで予選1位通過のアルトゥール・ダラロヤン(ロシア)、日本で体操を学ぶカルロス・ユロ(フィリピン)、日本からは予選2位通過の白井健三(日体大)と予選8位通過の萱和磨(順天堂大)が出場した。

 

白井健三
まずまずの出来にガッツポーズを見せた白井健三。

 

白井の演技順は2人目。予選、団体決勝と同じく抱え込みリ・ジョンソン(G)から始まり3回ひねり(D)で終わる構成。いずれの着地も少しずつ動くが、まずまずのできで14.866。

萱も着地を狙っていくが、何度もある着地を全て止めることは難しい。Dスコアがそこまで高くないこともあり14.100。

 

カルロス・ユロ
フィリピン体操界に初のメダルをもたらしたカルロス・ユロ。コーチは日本の釘宮氏だ。

 

最後から2番目のカルロス・ユロが14.600を出し、フィリピン勢が湧く。この時点で白井に次いで2位。フィリピン体操界史上初のメダル確定となった。

 

アルトゥール・ダラロヤン
19歳のダラロヤンが3つ目の金メダル。

 

最終演技者のダラロヤンは着地を止めるか、動いても最小限にとどめる実施。Dスコアは白井より0.6も低い6.2だが、Eスコアで勝負に来ている。スクリーンに表示された得点はE8.7でトータル14.900。白井を0.034上回り、団体、個人総合に次いで3つ目の金メダルだ。白井が銀、カルロスが銅となった。

 

バイルズの跳馬
得意の跳馬でバイルズに手堅く攻められると、対抗するのは難しい。

 

次は女子の跳馬だ。シモーネ・バイルズ(アメリカ)は、昨日の個人総合で尻もちをついた新技のひねりを減らして安全策で来た。ロンダートひねりからのチュソビチナ(D6.0)をまとめ、2本目にアマナール(伸身ユルチェンコ2回半ひねり;D5.8)。こうなると誰も追いつけない。2位のシャロン・オルセン(カナダ)に0.8の差をつけて、一人だけ15点台のダントツで優勝を果たした。

 

シャロン・オルセン
1本目にバイルズと同じD6.0の技を跳んで2位となったシャロン・オルセン。2本目は伸身ユルチェンコ2回ひねり(D5.8)。

 

アレクサ・モレノ
銅メダルはアレクサ・モレノ。メキシコ女子体操界に初のメダルをもたらした。

 

チュソビチナの跳馬
チュソビチナが世界大会で自身の技を実施するのは意外と珍しい。まだまだ本気で攻める気満々だ。

 

今年43歳のオクサナ・チュソビチナ(ウクライナ)は今回も決勝に残っており、その演技は会場から大拍手で迎えられた。自身の名がついたチュソビチナ(前転とび前方伸身宙返り1回半ひねり;D5.8)と伸身ツカハラ1回半ひねり(D5.2)で4位に輝いた。

 

シャオ・ルーテン
あん馬の演技者で初めてノーミスで通したのがシャオ・ルーテンだった。

 

種目別決勝は男女交互に行われる。次はあん馬だ。1番手の落下に続き、優勝候補のシリル・トマソン(フランス)もウーゴニアン(E)で落下してしまう。緊張の糸が切れたのか、演技再開直後のロシアン旋回でも落下。

次のデビッド・ベルヤフスキー(ロシア)も明らかなミスが出て、演技が通せるかどうかの勝負の様相を呈してくる。

 

リー・チーカイ
台湾のリー・チーカイがあん馬で銅メダルの快挙を成し遂げた。

 

しかし4人目のシャオ・ルーテン(中国)が完璧な演技で15.166をマークしトップに立つ。次のサミュエル・ミクラック (アメリカ)もノーミスだがDスコアが低く14.333に留まる。台湾のリー・チーカイが、そのほとんどを開脚旋回で行うダイナミックな演技で14.966を出し2位に。ニキータ・ナゴルニー(ロシア)が落下した時点でルーテンとチーカイのメダルが確定する。

 

ウィットロック
ルーテンと並んで最高得点をマークしたウィットロックだったが。

 

最終演技者はイギリスのスペシャリスト、マックス・ウィットロックだ。丁寧な演技を完璧に決めた。出た得点はルーテンと同点の15.166、だがFIGタイブレーク・ルールによりEスコアが高い方が上位となる。金メダルはルーテンに、ウィットロックが銀、そしてリー・チーカイの銅メダルは台湾史上2個目のメダルであり、この25年間で初めてのメダルだ。

 

ニナ・ダーワエル
ニナ・ダーワエルが空を舞う。その長身からは信じられない動きだ。

 

バイルズ旋風に振り回される女子だが、段違い平行棒は戦況が異なる。身長165cmで他の女子選手と並ぶと一人だけ頭が飛び出ているニナ・ダーワエル(ベルギー)が、目にも留まらぬ速さで鮮やかに2本のバーを跳び回るのだ。日本の梶田凪も行うフット伸身トカチェフ(G)を皮切りに、シュタルダートカチェフハーフ〜とびひねり下バー移動(D)〜開脚コモワ(D)〜パク1回ひねり(E)という高度な連続を流れるようにこなす。この日も着地まで完璧に決めて単独15点台の15.200で金メダルに輝いた。

 

ニナ・ダーワエル
ベルギー初の金メダルに輝いたニナ・ダーワエル

 

2位はバイルズの14.700、3位がエリザベス・ザイツ(ドイツ)の14.600だった。

 

ペトロウニアス
全ての力技でその余裕を表現するペトロウニアス。見せ方を突き詰めたつり輪だ。

 

そしてこの日の最終種目、つり輪である。優勝候補のエレフセリオス・ペトロウニアス(ギリシャ)がトップバッターで登場し、まるで無重力空間にいるかのように余裕を見せる力技で、いきなり15.366というハイスコアを出してしまう。

これが基準点となるが、世界トップのファイナリスト達でもこの得点は容易ではない。イゴール・ラディビロフ(ウクライナ)は倒立で腰が曲がり、メダル争いから脱落。アルトゥール・トブマシャン(アルメニア)がまずまずの実施だが14.766。マルコ・ロダディオ(イタリア)は難度、実施とも質が高いが14.900と15点の壁を超えられず2位につける。

 

ザネッティ
ザネッティとしては会心の演技だったが、ペトロウニアスにはあと一歩及ばす。

 

最後に登場したのはつり輪といえばこの人、アルトゥール・ザネッティ(ブラジル)だ。力強い演技を見せて着地まで止めたが、それでも15.100と届かず。ペトロウニアスが金メダルに輝いた。

 

明日はいよいよドーハ世界選手権の最終日。種目別の後半だ。

 

TEXT : Masaru “TAROKEN” Maeda

About taroken

タロケン:GymnasticsNews Radio Showのメインパーソナリティ、ライター。 学生時代に体操の選手の経験あり。体操ファン歴は中学生時代から。 静岡県体操協会男子2種審判資格あり。 ポッドキャスターとしては体操の他、Apple製品、IT関連、鉄道系の番組にも出演中。HP:タロケン.link

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