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【速報】ドーハ世界選手権 種目別決勝2日目

2018年11月3日(現地時間)、カタールの首都ドーハにて世界選手権が最終日を迎えた。

 

アスパイアドーム
10日間に亘ったアスパイアドームでの戦いも最終日を迎えた。

 

この日は男女種目別の後半が行われた。まずは男子跳馬からだ。

優勝候補のリ・セグァン(北朝鮮)が4番手で登場し、予選と同じくリ・セグァン2(前転とび前方屈伸2回宙返りひねり;D6.0)とリ・セグァン(ツカハラ2回宙返り1回ひねり;D6.0)を跳んでどちらも14.933でトップに立つ。

 

リ・セグァン
リ・セグァン2、リ・セグァンの2つをまとめたリ・セグァン(写真は予選時のもの)。

 

最後から2人目で白井健三(日体大)が登場し、シライ/キムヒフン(伸身ユルチェンコ3回ひねり;D5.6)を跳ぶが着地時の頭の位置がやや低く14.750。2本目のドリッグス(伸身笠松とび1回半ひねり;D5.2)で着地をピタリと止めて決定点14.675で暫定2位につけ、メダルを確定させる。

 

白井健三の跳馬
2本目のドリッグスが決め手となった白井の跳馬(写真は予選時のもの)。

 

最終演技者のアルトゥール・ダラロヤン(ロシア)がシライ/キムヒフンとブラニク(前転とび前方屈伸2回宙返り;D5.6)で決定点14.883を出し白井を抜いた。その結果、リ・セグァンが金メダル、ダラロヤンが銀メダル、白井は銅メダルとなり王者の座は維持できなかったが、昨年に引き続き2年連続のメダル獲得となった。

 

バイルズの平均台
バイルズはミスが響き3位となった(写真は個人総合決勝時ものも)

 

女子は平均台からスタート。1人目のシモーネ・バイルズ(アメリカ)が前宙ひねりでバランスを崩し大きく脚を上げ、さらにジョンソン2分の1ひねりでも脚を上げてしまい13.600となる。段違い平行棒の覇者ニナ・ダーワエルが13.466と近づくが、誰もバイルズを抜くことはできない。そんな中、カナダのアンマリー・パトラリウが側宙〜スワン〜スワンの連続を決めて14.100と14点台に乗せ、トップに立つ。アメリカの平均弾スペシャリストキャラ・イーカーは上がり技で落下。競合のウィーバース(オランダ)も側宙〜バク転で落下。これでバイルズとパトラリウのメダルが確定した。

最終演技者のリウ・ティンティンが抜群の安定感でまとめて14.533の最高得点を出し、金メダルがリウ・ティンティン、銀メダルがパトラリウ、銅メダルがバイルズという結果に。

 

ゾウ・ジンユァンの平行棒
美しさと力強さを兼ね備えたゾウ・ジンユァンの平行棒(写真は団体決勝時のもの)

 

男子平行棒は激戦が予想された。予選通過者8人のうち7人が15点台を出している。

サミュエル・ミクラック (アメリカ)、リン・チャオパン(中国)、ジョシマール・カルボ・モレノ(コロンビア)と3人連続で15点台をマーク。スペシャリストのオレグ・ベルニャエフ(ウクライナ)が難度、質、着地まで完璧な演技で15.591を出しトップに立つが、次の怪物ゾウ・ジンユァン(中国)がD7.0の演技で16.433と今大会最高得点をマークし、大歓声が上がる。最後のダラロヤンが15.366で、結果、金メダルがゾウ・ジンユァン、銀メダルがベルニャエフ、銅メダルがダラロヤンとなった。

 

村上茉愛のゆか
ディフェンディングチャンピオンとしてゆかの演技に臨んだ村上茉愛(写真は予選時のもの)

 

女史最終種目はゆか。村上茉愛(日体大)は4人目に演技。最初の4回ターンでふらつくが、その後のアクロバットやジャンプ、ターンをまとめて13.866。次のアンジェリーナ・メルニコワ(ロシア)はわずかに村上に届かず。バイルズが演技して、ラインオーバーがありながら14.933とダントツトップに立つ。実質、次の演技者モーガン・ハード(アメリカ)の結果でメダルの行方は決まる。ハードは全ての着地でやや動いたものの13.933。最後のアハイモバは村上に届かず、金メダルがバイルズ、銀メダルがハード、銅メダルが村上茉愛という結果となった。

 

女子個人総合
個人総合と同様に、ゆかの決勝はこの3人の争いとなった(写真は個人総合決勝時のもの)

 

そして迎えた最終種目の鉄棒。2人目に優勝候補の筆頭、ユプケ・ゾンダーランドが登場した。予選や団体総合でははなれ技の連続を抑えめにしていたゾンダーランドだったが、種目別決勝は違った。カッシーナ(G)〜コバチ(D)、コールマン(E)〜ゲイロード2(E)と2組の連続で加点0.4を取り、着地まで止めて15.100の高得点をマーク。こうなると単独のはなれ技だけでは、この得点を抜くのは困難だ。

昨年の種目別鉄棒の金メダリスト、ティン・セルビック(クロアチア)がシュタルダートカチェフ(D)〜トカチェフ(C)〜伸身トカチェフ(D)〜トカチェフハーフ(D)の4連続を見せるもDスコア、Eスコア共にゾンダーランドに及ばず14.500。誰もゾンダーランドに届かないまま内村の演技順となる。

試合前、構成を考える時点では2015年のグラスゴー世界選手権で金メダルを取った時にも使ったカッシーナ〜コールマンの連続も考えたという内村だったが、足の怪我で練習が十分にできていないことも考えて、今回は技の出来栄えで勝負に臨んだ。

屈伸コバチ(E)、カッシーナ、コールマンとミスなく美しく進めた内村。狙いに行った着地もピタリと止めて場内は大歓声。しかし表示された得点は14.800だった。演技内容には満足だったが、自信のある実施だっただけにEスコア8.4には不満もこぼれた。

 

内村のガッツポーズ
演技内容は完璧で、銀メダルにも不満はないが、得点には満足がいかない様子の内村(写真は団体決勝時のもの)

 

最終演技者のダラロヤンが落下したところで結果は決まり、ゾンダーランドが金メダル、内村は銀メダルとなった。銅メダルはミクラックが手にした。

日本の金メダルなしに終わった今大会だったが、女子の躍進、内村の復活と好印象は残せた。東京五輪まであと2年。来年の世界選手権はシュツットガルト(ドイツ)で行われる。女子団体はオリンピック出場権もそこで確定させねばならない。

来年の世界選手権で2年後への道筋をどうつけるか。

この日、試合がない女子選手たちは、すでに来年に向けた練習を開始していた。

 

TEXT : Masaru “TAROKEN” Maeda

About taroken

タロケン:GymnasticsNews Radio Showのメインパーソナリティ、ライター。 学生時代に体操の選手の経験あり。体操ファン歴は中学生時代から。 静岡県体操協会男子2種審判資格あり。 ポッドキャスターとしては体操の他、Apple製品、IT関連、鉄道系の番組にも出演中。HP:タロケン.link

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