3連休の中日となる2018年11月24日(土)、昨晩のスーパーファイナルに続いて、全日本団体の女子決勝が高崎アリーナ(群馬県)にて行われた。

今年も昨年同様FIG方式で試合が進められ、2チームで1組を作り、その組の中で2チームの選手が交互に演技を行う。1チーム6人中3人が演技し、3人全員の得点がチーム得点となる6-3-3制のため、ミスが許されず、常にプレッシャーと戦いながらの演技となった。
1班には以下の8チームが出場した。
ジム・ネット体操教室(松村朱里など)
ZERO体操クラブ(森蒼佳など)
レジックスポーツ(古山葵など)
日本女子体育大学(杉田しずかなど)
東京女子体育大学(小林花帆など)
ならわ体操クラブ(文堂日南子など)
鯖江体操スクール(臼井美風優など)
日本大学(高橋飛鳥など)
ジム・ネット体操教室とZERO体操クラブが最後まで競り合ったが、熱戦を制して暫定1位となったのはジム・ネット体操教室だった。

2班には以下の8チームが出場した。
日本体育大学(村上茉愛など)
武庫川女子大学(平岩優奈など)
筑波大学(矢田部清花など)
国士舘大学(山本優理子など)
フジスポーツクラブ(花島なつみなど)
朝日生命(桒嶋姫子など)
戸田市スポーツセンター(中路紫帆など)
セントラル目黒(畠田瞳など)

抽選の結果、ゆかスタートとなった日体大は、先日のドーハ世界選手権種目別でゆか銅メダルを獲得した村上茉愛が14.333の高得点。スタートダッシュを決めるかに思えたが、フジスポーツクラブがそれを上回った。得点が出やすい跳馬ということはあるものの、花島なつみがチュソビチナ(前転とび前方伸身宙返り1回半ひねり;D5.8)でEスコアを9点台に乗せる14.866を出し、暫定1位で好スタートを切った。

2種目目では日体大が稼ぎどころの跳馬となった。西野美都季が伸身ユルチェンコ1回半ひねり(D5.0)でEスコア9.200、村上茉愛が伸身ユルチェンコ2回ひねり(D5.4)でEスコア9.500という、ほぼ完璧な演技で14.900を出し、ここでトップに立つ。
フジスポーツクラブは段違い平行棒をノーミスでまとめたものの、3人全員が12点台となり3位にランクダウン。

日体大と同じ組となった戸田市スポーツセンターは、跳馬の合計でわずかに日体大を上回って見せたものの、ゆかの得点差を埋めることができず2位となる。

3種目目はどのチームも堪えどころだ。日体大と戸田市スポーツセンターは段違い平行棒。日体大は無難に乗り切るが、戸田市スポーツセンターのエース、中路紫帆が逆手車輪で左右にぶれてしまい落下。さらに下り技でも床に手をついてしまう。どうやら手首を痛めたようだ。フジスポーツクラブは平均台を無難に乗り切り、ここで2位に浮上する。

そして最終種目。日体大は平均台。トップバッターの中村有美香が交差輪とびで落下してしまう。しかしながら、ここでも村上茉愛が14.000を叩き出してチームメイトのミスをカバーする。
戸田市スポーツセンターは中路紫帆の負傷が心配されたが、演技には影響がなく、平均台で13.566の高得点を出したが、2位との差は埋められなかった。

フジスポーツクラブの最終演技者、花島なつみがノーミスでゆかを終えた時点で、順位は決まった。

結果は日体大が5連覇を達成、2位にフジスポーツクラブ、3位が戸田市スポーツセンターという結果になった。1班で首位に立ったジム・ネット体操教室は4位となり、6位入賞というチーム目標を達成した。
明日はいよいよ最終日。男子団体決勝が行われる。
TEXT : Masaru “TAROKEN” Maeda