3連休の最終日となる2018年11月25日(日)、高崎アリーナ(群馬県)にて、全日本団体の男子決勝が行われた。

試合は女子と同様に2チームが1組となるFIG方式で行われ、6-3-3制で争われた。

1班には以下の8チームが出場した。
相好体操クラブ(安里圭亮など)
仙台大学(南一輝など)
筑波大学(小畠廉生など)
福岡大学(内田隼人など)
清風高校(三輪哲平など)
市立船橋高校(村山覚人など)
関西高校(土井陵輔など)
ジュニア選抜(橘汐芽など)
1班終了時点でトップに立ったのは相好体操クラブだった。

2班には以下の8チームが出場した。
日本体育大学(白井健三など)
順天堂大学(萱和磨など)
鹿屋体育大学(杉野正尭など)
早稲田大学(高橋一矢など)
コナミスポーツ体操競技部(加藤凌平など)
徳洲会体操クラブ(武田一志など)
セントラルスポーツ(野々村笙吾など)
朝日生命(山本翔一など)

4連覇がかかっている順天堂大と、インカレでその順天堂大に勝った日体大が熱い戦いを繰り広げた。
同じ組となった2チームであったが、後方伸身宙返り1回半ひねり(C)〜前方宙返り3回ひねり(F)〜前方伸身宙返り1回ひねり(C)の3連続を入れた新構成で15.200を出した白井健三を擁する日体大が、1種目目のゆかでトップに立った。


しかしあん馬を得意とする順天堂大は萱和磨と鈴木茂斗の2人が14.533、千葉健太も14.166で3人ともノーミスの14点台を出して早くも逆転。日体大はつり輪でもわずかながら順天堂大にリードを許す。

その後も跳馬で谷川航がブラニク(D5.6)で14.966、大久保健太郎がロペス (D5.6)で14.933を出すなど得意種目で高得点を連発し、追いすがる日体大を寄せ付けない。


さらに得意の平行棒では千葉健太の15.000を筆頭に、3人全員が14点半ば以上と隙を見せない。


そして迎えた最終種目の鉄棒。これまで順天堂大は全員ノーミスで来ていた。キャプテンの萱和磨が着地をピタリと止めた瞬間、勝負は決まった。最終演技者の白井健三が着地を決め、日体大がやや上回ったものの、時すでに遅し。チーム得点合計258.993で、順天堂大の優勝が決まった。日体大も18演技ノーミスだったもののチーム得点合計は255.795。得点力に差が出た。



3位は252.660のセントラルスポーツだった。
萱和磨、谷川航、千葉健太、白井健三は来年3月をもって大学を卒業するが、この戦いは次の世代に引き継がれていくことだろう。
TEXT : Masaru “TAROKEN” Maeda