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【速報】豊田国際2日目

2018年12月9日(日)、厳しい寒さにも関わらず3200人の観客を集めたスカイホール豊田(愛知県)で、豊田国際の2日目が開催された。

 

スカイホール豊田
豊田国際の会場、スカイホール豊田。矢作川を挟んだ対岸にある豊田スタジアムは、2019年ラグビーワールドカップの会場になっている。

 

この日は男子の跳馬、平行棒、鉄棒と女子の平均台、ゆかが種目別にて争われた。

男子跳馬は有力選手が次々と大過失を出す、波乱の展開だった。タロック(イギリス)がローチェ(前転とび前方かかえ込み2回宙返り;D5.2)で両手をつくと、2本目のルー・ユーフ(屈伸ツカハラ2回宙返り;D5.6)では助走の足が合わず、屈伸ツカハラになり後ろに転倒してしまう。

 

谷川航
跳馬優勝候補の谷川航だったが。

 

谷川航(順天堂大)もブラニク(前転とび前方屈伸2回宙返り;D5.6)で尻餅をつき、ロペス(伸身カサマツ2回ひねり;D5.6)では大きく後ろに下がって転倒する。さらにナゴルニー(ロシア)がドラグレスク(前転とび前方かかえ込み2回宙返りひねり;D5.6)で足が合わず、片手をマットにつき、2本目はロペスから難度を落としてドリッグス(伸身カサマツ1回半ひねり;D5.2)にして、やっとまとめる。

 

カルロス・ユーロ
ロペスで高得点を出したカルロス・ユロだったが、2本目にミスが出てしまった。

 

カルロス・ユロ(フィリピン)はロペスを後ろに一歩でまとめるも、2本目のローチェでやはり尻餅をついてしまう。

 

シン・ジーファン
跳馬は唯一14点台に乗せたシン・ジーファンが優勝した。

 

その結果、優勝したのはトータル14.200を出したシン・ジーファン(韓国)だった。2位に13.937のカルロス・ユロが入った。

 

ライ・ピンジュ
ライ・ピンジュは2017年のアジア選手権で種目別平均台3位の成績を収めている。

 

リリア・アハイモワ
アハイモワはDスコアこそ高くないものの、Eスコアは平均台最高の7.933。

 

悪い流れは女子にも連鎖した。平均台では梶田凪(山梨ジュニア体操クラブ)がスワン(C)で落下。寺本明日香(ミキハウス)が、今回初めて取り入れた交差ジャンプ上がり(D)で落下。唯一13点台を出したライ・ピンジュ(台湾)が13.100で優勝した。2位は12.733のリリア・アハイモワ(ロシア)だった。

 

杉原愛子
復帰戦にも関わらず、膝を曲げた脚持ち2回ターン(D)に果敢に挑戦した杉原愛子。

 

女子の最終種目のゆかでは、怪我からの復帰戦となった杉原愛子(朝日生命)が、終末技のかかえ込みダブル(D)で両手をつく。寺本がようやく完璧な演技を見せ、悪い流れを断ち切りかかるも、アハイモワはミスとラインオーバーで大きく減点を受ける。

 

寺本明日香
流石の安定感で、ほぼ完璧な実施を見せた寺本明日香。

 

女子ゆかは13.400で寺本が優勝、2位が12.366の杉原となった。

 

カルロス・ユーロ
ミスが続く中、丁寧な演技で最後まで通して見せたカルロス・ユロ。

 

谷川翔
谷川翔も着地までノーミスの演技。

 

男子は平行棒で、悪い流れから持ち直しつつあった。ウラジスラフ・ボリアショフ(ロシア)がティッペルト(D)でバーに乗ってしまうミスを出すが、カルロス・ユロ、谷川翔(順天堂大)がノーミスの演技。ナゴルニーがシャルロ(E)で倒れかかって力で持ち直すも大きく減点。萱和磨(順天堂大)が小さなミスにとどめて14.550で優勝した。

 

萱和磨
小さなミスはあったものの、得意の平行棒で優勝を果たした萱和磨。

 

カルロス・ユロと谷川翔が14.400の同点で2位に入った。

そして最終種目の鉄棒を迎える。

 

ニキータ・ナゴルニー
6種目すべてに出場したナゴルニー。昨日のつり輪に引き続き、今日も最終種目で優勝して見せた。

 

長谷川智将(徳洲会;オープン参加)がカッシーナ(G)を入れた構成で攻めるも、コールマン(E)で惜しくも落下。白井健三(日体大)も、初めて取り入れたカッシーナで落下し、リズムを乱したのかさらにコバチ(D)でも落下。萱が初めてコールマンを入れた構成で何とか通し切ってガッツポーズ。ナゴルニーが、伸身トカチェフ(D)、モズニク(伸身トカチェフハーフ;E)、トカチェフ(C)、リンチ(トカチェフハーフ;D)とはなれ技のオンパレードを美しく決め、14.275で優勝した。2位はミッチェル・モーガンズ(オーストラリア)、3位は萱だった。

 

ミッチェル・モーガンズ
この日の鉄棒では最高のDスコア6.0で2位につけたモーガンズ。

 

萱和磨
練習では数回しか成功していないコールマンを、試合で成功させた萱和磨が3位。

 

表彰式の前に、ナゴルニー(21)とスピリドノワ(20)が今月12日に結婚することが紹介され、白井健三と寺本明日香が花束を贈った。「子供が生まれたら体操選手にしたいか?」という問いには、スピリドノワは「したくない」と答えたが、ナゴルニーは「したい。男の子なら絶対にしたい」と答え、観客の笑顔を誘った。

 

ナゴルニーとスピリドノワ
全ての演技の終了後にハッピーサプライズ。間も無く結婚するナゴルニーとスピリドノワを皆が祝福した。

 

底冷えしているはずのスカイホール豊田は暖かい拍手に包まれた。こうして今年の豊田国際は幕を閉じた。

 

TEXT : Masaru “TAROKEN” Maeda

About taroken

タロケン:GymnasticsNews Radio Showのメインパーソナリティ、ライター。 学生時代に体操の選手の経験あり。体操ファン歴は中学生時代から。 静岡県体操協会男子2種審判資格あり。 ポッドキャスターとしては体操の他、Apple製品、IT関連、鉄道系の番組にも出演中。HP:タロケン.link

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