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日本体操競技・器械運動学会第32回大会(2018)

2018年12月16日(日)、東京がすっかり冷え込んだこの日、日本体操競技・器械運動学会第32回大会が駒澤大学深澤キャンパス(東京都)にて行われた。

 

澤大学深沢キャンパス「アカデミーホール」
駒澤大学深沢キャンパスアカデミーホールの客席は、各席にコンセントとCat6のLAN端子が設置された先進的な設備を持ち、かつ椅子の居住性も高い。

 

大会は器械運動と体操競技のシンポジウムから進められた。器械運動のシンポジウム「開脚とびを改めて考える ~現場からのアプローチ~」では、跳び箱を斜めに置いて、横から跳び越させることで、自然と肩が前に出るようになるという新しい指導法が豊田泰代氏(貞静学園短期大学)より紹介された。この方法では小学生から大人まで、年齢層に関係なく、跳び箱に苦手意識がある者も短期間で跳び箱を跳ぶことができるようになったという。

 

明名亜希子
数年間アメリカで女子のコーチを務めた明名亜希子氏。現場からの生の情報は貴重だ。

 

体操競技のシンポジウムでは、シンポジストに明名亜希子氏(日本体操協会広報委員会委員)を迎えた。アメリカで子供からトップ選手までをコーチされた際の経験をもとに、アメリカ女子体操界の様々な面が伝えられた。選手の細密なクラス分けや各体操教室の資金獲得方法、コーチへの指導法教育や審判教育、選手の苦悩など、日本の体操界にとって参考となる点も多い。

 

島田貴也
全日本マスターズに選手として出場されていた島田貴也氏は、水島宏一氏との共同研究で前転についての分析を発表。

 

佐野智樹
佐野智樹氏により、あん馬の開脚旋回の動向を、過去の変遷から考察。

 

一般研究発表ではマット運動の基礎である前転についての考察や、あん馬の開脚旋回についての動向と今後の可能性についての研究、エアロビックと体操競技についてのコーチングなどの研究など多方面にわたる発表が為された。

 

笹田弥生
近年のオリンピック、世界選手権の得点を元に、笹田弥生氏により新しい採点方式の提案もなされた。

 

最後は恒例となっている、採点規則に関する基本調査が笹田弥生氏と佐藤道雄氏から発表され、副会長三幣氏の言葉により今年の学会大会は幕を閉じた。

 

三幣晴三
閉式の辞を述べる三幣晴三副会長。

 

TEXT : Masaru “TAROKEN” Maeda

 

About taroken

タロケン:GymnasticsNews Radio Showのメインパーソナリティ、ライター。 学生時代に体操の選手の経験あり。体操ファン歴は中学生時代から。 静岡県体操協会男子2種審判資格あり。 ポッドキャスターとしては体操の他、Apple製品、IT関連、鉄道系の番組にも出演中。HP:タロケン.link

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