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【速報】ワールドカップ東京大会2019 結果

2019年4月7日、武蔵野の森総合スポーツプラザ(東京都調布市)にてワールドカップ個人総合東京大会が行われた。

 

武蔵野の森総合スポーツプラザ
武蔵野の森総合スポーツプラザで大規模な体操の大会が行われるのは今回が初。そして今年はNHK杯もここで行われる。

 

女子はモーガン・ハード(アメリカ)、エリザベス・ブラック(カナダ)を初め、中国、ドイツ、ロシア、ブラジル等の選手が集結した。日本からは寺本明日香(ミキハウス)と、昨年末に朝日生命を退部し、武庫川女子大体操部所属となった杉原愛子(武庫川女子大短大)が出場した。

 

寺本明日香
質の高いチュソビチナを決め、その好調さを見せつけた寺本明日香。

 

跳馬では寺本が質の高いチュソビチナ (前転とび前方伸身宙返り1回半ひねり;D5.8)を決めて14.600でいきなりトップに立った。前転とび前方伸身宙返り1回ひねり(D5.4)をまとめたブラックが14.500でそれに続く。

 

モーガン・ハード
一人だけずば抜けた高得点を出したハードの段違い平行棒

 

イ・ユンソ
残念ながら落下してしまったが、今後が期待できるイ・ユンソ(韓国)

 

次の段違い平行棒では、正確な倒立で減点をさせない演技を見せつけたハードが、この種目唯一の14点台である14.300を出しトップに立つ。

 

ブラック
力強さと正確さを併せ持つブラックの平均台

 

杉原愛子
最近静かなブームとなっている後転とび胸倒立(D)を杉原も取り入れてきた。

 

しかし3種目目の平均台では、力強く隙のない演技でブラックが13.733の最高得点を出し、またもやトップが入れ替わる。

そして迎えた最終種目のゆか。この時点での得点が低いものから順に演技を行う。寺本がキレのある演技で暫定トップに立つが、昨年の世界選手権種目別ゆかで村上茉愛を破ったハードがシリバス(H)、スワンダブル(F)と高難度の技を繰り出し、それを上回る。最終演技者はブラック。イメージピッタリの曲に合わせて高度な連続技を繰り出すが、ハードには及ばなかった。

 

モーガン・ハード
「もう一人のゆかの女王」ハード。技も表現力も卓越している。

 

結果、0.067点差で逆転したハードが優勝、2位ブラック、3位寺本となった。ワイルドカードで出場した杉原愛子は4位だった。

 

ジャーニ・レジーニ・モーラン
ピタリピタリと着地を決め、白井の得点を抜いたジャーニ・レジーニ・モーラン

 

続いて行われた男子は、最初から波乱含みだ。リン・チャオパン(中国)が棄権、白井健三(日体大大学院)は左足首を負傷しており、出場が危ぶまれるほどのコンディションだ。

白井はゆかで伸身リ・ジョンソン(H)は行わず、抱えこみリ・ジョンソン(G)もルドルフ(抱えこみ新月面;E)に難度を落としての実施だ。シライ2(前方伸身宙返り3回ひねり;F)も抜き、最後も後方伸身宙返り3回ひねり(D)と、白井としては見たことのない難度の低い構成で14.433。着地を全て止めたイギリスの新星ジャーニ・レジーニ・モーランの14.566に抜かれて2位発進となってしまった。

 

イグナチェフ
つり輪では素晴らしい力の表現を見せたイグナチェフだが、あん馬の落下が響いた。

 

跳馬では何とかシライ/キムヒフン(伸身ユルチェンコ3回ひねり;D5.6)をまとめたものの、それ以外の種目でも難度を落としたりミスが出たりと、白井本来の力は発揮できない。ロシアのイグナチェフはあん馬の落下で大きく後退している。

 

谷川航
去年に引き続き、つり輪を強化してきた谷川航。確実にその成果が現れている。

 

そんな中で頭角を現したのは14点台をバランスよく出していったサミュエル・ミクラック (アメリカ)だった。ワイルドカード枠で出場した谷川航(セントラルスポーツ)が、得意のゆかで思うように得点が伸ばせなかったものの、つり輪、跳馬で高得点を出し、それを徐々に追い上げていった。

5種目目の平行棒が終わった時点でミクラックと谷川航の得点差は何と0.001。しかし最終種目の鉄棒こそ、ミクラックの得意種目だった。

 

白井健三
試合に出られることに喜びを感じられたという白井。足を負傷しながら6種目やりきった。

 

ミクラック
種目別でメダルが狙える実力を持つミクラック鉄棒。その力が遺憾無く発揮された。

 

白井はコールマン(E)を抜いた構成で14.233、谷川航は伸身トカチェフハーフ(E)を筆頭にトカチェフ系のはなれ技で挑むが、この構成では部が悪い。得点は13.833に留まる。最終演技者のミクラックはカッシーナ(G)、コールマン(E)、伸身トカチェフ(D)、トカチェフ(C)と、これでもか、とはなれ技を見せつけ、14.766の高得点で最後を締めた。

優勝はミクラック 、鉄棒の点差がそのまま得点差となり0.934点差で谷川航が2位、3位に白井が辛くも入った。

 

ミクラック 、ハード
アベック優勝となったミクラック とハード。年間シリーズ優勝も果たした。

 

年間シリーズ優勝は男女ともにアメリカ、男子個人年間ではウクライナのペトロ・パフニクが初優勝した。

 

Text : Masaru “TAROKEN” Maeda

 

About taroken

タロケン:GymnasticsNews Radio Showのメインパーソナリティ、ライター。 学生時代に体操の選手の経験あり。体操ファン歴は中学生時代から。 静岡県体操協会男子2種審判資格あり。 ポッドキャスターとしては体操の他、Apple製品、IT関連、鉄道系の番組にも出演中。HP:タロケン.link
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