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【速報】村上茉愛がまさかの棄権 〜 NHK杯女子 結果

2019年5月18日(土)、武蔵野の森総合スポーツプラザにて女子NHK杯が行われた。

世界選手権の代表選考となるNHK杯が女子から開幕

 

試合開始前からニュースが飛んだ。昨年の世界選手権で、個人総合銀メダルに輝いた村上茉愛(日体クラブ)が、腰の痛み(両仙腸関節症)で棄権するというのだ。NHK杯に出場しないということは、4位以内で得られる世界選手権個人総合枠を諦めるということだ。

そしてそれ以外の唯一の選択肢である、種目別貢献度による世界選手権出場枠の獲得にも「NHK杯で12位以内」という条件が付いている。つまりNHK杯に出ないということは、世界選手権に出ないということを意味する。

 

村上茉愛
全日本個人総合では痛みを堪えつつも4種目をこなした村上茉愛だったが。

 

村上にとっては正に苦渋の決断だった。自分が世界選手権に出ないということは、世界選手権にかかっている東京オリンピックの団体出場権獲得にも大きく影響する。また今年の世界選手権に出場しないことで、東京オリンピックでの個人総合のメダル争いにも影響するだろう。そういったものを踏まえた上で、NHK杯に向けて練習を積んできた。それを自ら捨てるというのは、堪え難い決断である。

しかし腰が痛くて体に力が入らない。体に力が入らない状態で演技をするのは危険である。身体が痛くて試合に出られないのも実力のうち。自分にそう言い聞かせるように、村上は決断までの経緯を語った。

 

村上が棄権して「つまらなくなった」と話す寺本。平均台で落下はあったものの、トップの座は維持した。

 

村上の棄権により、世界選手権の代表争いに波紋が生じた。NHK杯はこれまで行われた全日本個人総合予選・決勝の得点をそのまま持ち越し、そこにこの日の演技の得点を加えた3試合の合計点で順位が決まる。そのためすでに持ち点に差があり、上位陣がよほどミスを連発しない限り、この順位が変わることはない。

この日決まる世界選手権代表は4名。試合開始前の時点で昨年の世界選手権代表である寺本明日香(ミキハウス/レジックスポーツ)、村上茉愛、畠田瞳(セントラル)、杉原愛子(武庫川女子大)の4名が上位を占めており、この順位は変わらない可能性が高いと思われていた。なお畠田千愛(セントラル)は世界選手権に出場できる年齢に達していない。

ここで村上が抜けたことで、杉原愛子の下に名を連ねる選手たちの誰かが、世界選手権への切符を手にすることになった。

 

代表入りが期待された松村朱里だったが、残念ながらミスが続いてしまった。

 

NHK杯開始時点で杉原愛子のすぐ下に位置していたのは6位松村朱里(ジム・ネット)、7位坂口彩夏(同)、8位山田千遥(朝日生命)、9位渡部葉月(中京ジムナスティックスクラブ)らで、ここまでで約0.6の得点差しかない。

一番可能性が高いと目されていた松村朱里だったが、緊張からか得意の段違い平行棒で技が続けられないミス。さらに平均台でも落下があり、代表争いから抜ける。昨年のユースオリンピック代表だった山田千遥も平均台で落下、順位を落とすことになる。

 

世界選手権代表に手が届くかに見えた山田千遥だったが、平均台でミスが出た。

 

全種目終わった段階での順位は、4位の杉原愛子に次いで5位坂口彩夏、6位渡部葉月となった。世界選手権の切符を手にしたのは坂口かに思われた。

しかしながら跳馬のスペシャリストである坂口は、種目別ワールドカップでポイントを積み上げることによって得られる、ワールドカップ枠での東京オリンピック出場を狙っていた。種目別ワールドカップ枠を選択している者は、世界選手権の団体戦には出場できない。したがって坂口は除外される。

 

順位では世界選手権に手が届いたが、種目別ワールドカップ枠を選択しているため坂口彩夏は除外された。

 

そして6位の渡部葉月は畠田千愛と同様、世界選手権の出場年齢に達していなかった。

世界選手権への切符を手にしたのは、昨年、世界選手権に初出場した梶田凪(中京大学)だった。最終種目、得意の段違い平行棒で逆転し、試合開始当初の15位から7位まで順位を上げていた。本人もまったく予想だにしていなかった世界選手権への2年連続出場が決まった。

 

再び世界選手権への切符を手にした梶田凪

 

これにより、寺本明日香、畠田瞳、杉原愛子、梶田凪の4名が世界選手権の代表となった。残り1名は6月に行われる全日本種目別選手権の結果により決定する。

 

世界選手権代表に決まったのは昨年の代表でもあるこの4名

 

また、この日合わせて第1回世界ジュニア体操競技選手権の代表決定競技会が行われた。すでに代表入りが決定している北園丈琉(清風高校)に次いで、岡慎之助(岡山ジュニア/徳洲会)と土井陵輔(関西高校)が代表に選ばれた。

 

先日、中学卒業後すぐに徳洲会入りして注目される岡慎之助が1位で世界ジュニア代表入りを決めた。

 

前半はトップを走っていたが、惜しくも2位。しかし世界ジュニア代表入りを果たした土井陵輔

 

Text : Masaru “TAROKEN” Maeda

 

About taroken

タロケン:GymnasticsNews Radio Showのメインパーソナリティ、ライター。 学生時代に体操の選手の経験あり。体操ファン歴は中学生時代から。 静岡県体操協会男子2種審判資格あり。 ポッドキャスターとしては体操の他、Apple製品、IT関連、鉄道系の番組にも出演中。HP:タロケン.link

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