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【速報】全日本種目別男子決勝 結果

2019年6月23日、高崎アリーナ(群馬県)にて全日本種目別の男子決勝が行われた。世界選手権の代表2枠の争いでもあるが、技と技をぶつけあうスペシャリストたちの戦いは、持っているものをすべて出す舞台でもある。個人総合とはまた違った緊張感の中、大会は進んだ。

世界選手権の代表に内定している谷川翔(順天堂大)がコンディション不良のため決勝を棄権。ゆか、あん馬はそれぞれリザーブの橋本大輝(市立船橋高)、長﨑柊人(筑波大)が出場することとなった。

スペシャリストたちの熱き戦いが繰り広げられる種目別選手権。会場には多くの体操ファンが詰めかけた

 

 

ゆかは予選トップ通過の南一輝(仙台大)がDスコア6.4と難度の高い構成と、安定感のある着地で15.033を出し優勝を果たした。トップとわずか0.033差という僅差で2位となったのが早坂尚人(セントラルスポーツ)。着地をほぼすべてぴたりと決め8人中トップのEスコア8.7をマークした。白井健三(日体大大学院/鶴見ジュニア)は14.900で3位となった。

ゆかのスペシャリスト・白井に迫る構成を持つ南(写真)。次にどんな技を見せてくれるのか楽しみだ

 

あん馬は高いDスコア(6.7)を持つ杉野正尭(鹿屋体育大)が14.566で優勝。予選トップ通過の今林開人(セントラルスポーツ)は僅差で2位となり(14.533)、悔しさをにじませた。3位にはダイナミックな演技で会場を沸かせた高校生・橋本が入った(14.400)。あん馬のスペシャリスト・亀山耕平(徳州会体操クラブ)はDスコア6.9で勝負したが、落下が響き6位となっている。

高校生ながら日本のトップ選手へと上り詰めた橋本。今後の飛躍に期待がかかる

 

つり輪を制したのは唯一の15点台を出した長野託也(朝日生命)だ。逆上がり中水平で入ると、ゆったりとした演技で力強さを見せつけ15.033の高得点を叩き出した。2位は14.633の野々村笙吾(セントラルスポーツ)、3位には14.466の武田一志(徳州会体操クラブ)となった。

力強さと振動技のときに見せるしなやかさ。両方を兼ね備える長野

 

跳馬もハイレベルな戦いとなった。優勝したのはロペスハーフ(D6.0)とヨー2(D5.6)を成功させた大久保圭太郎(順天堂大)。決定点15.233と高得点をマークした。2位にはリセグァン2(D6.0)を1歩の着地でおさめ、会場をどよめかせた谷川航(セントラルスポーツ)が15.016、3位は14.766で遠藤幹斗(静岡産業大)となった。

ニュースターとなった大久保は自身初となるメダルが金メダルとなり「めちゃくちゃ嬉しい。体操をやっててよかった」と笑顔で語った

 

平行棒は谷川航が15.066で優勝を決めた。2位には力強い演技と完璧な着地で15.000を出した千葉健太(セントラルスポーツ)、3位は朝日生命の山本翔一となった。予選で15.533の高得点を出した優勝候補の神本雄也(コナミスポーツ体操競技部)は演技中に落下。途中棄権となった。

この日3種目に出場した谷川航は世界選手権でも重要なポジションを担うことになるだろう

 

鉄棒では小浜廣仁(TEAMえひめ)がコバチ(D)、コールマン(E)の連続技を含む高難度の技をすべて成功させ、優勝を果たした。Dスコア6.6は8人中トップだ。さらにEスコア8.2でトップだった横井君宇(日体大)は2位。難度も完成度も求められることがあらためて証明される結果となった。3位には平行棒で負傷した神本に代わり、急きょ繰り上がりで出場することになった山本が入った。トップバッターながらミスのない演技で終えると、会場からは温かい拍手が送られ、メダルも獲得。実力の高さを見せつける形となった。

離れ技を多く入れながら、減点の少ない演技を披露した小浜

 

種目別決勝を終え、世界選手権の代表2枠に選ばれたのが橋本と神本。橋本は白井以来で史上2人目となる高校生での世界選手権出場を決め、「やっとスタートに立てた。海外でも通用するようさらに質を高めていきたい」と意気込んだ。これまでの実績も加味し貢献度の高さで選出された神本は、リオデジャネイロオリンピックでは補欠としてチームに帯同していた。ようやく手にした大舞台に万全の状態で挑みたいところだ。

リオデジャネイロ五輪経験者がいない今大会の代表メンバー。左から谷川翔、谷川航、萱和磨、橋本、神本。金メダル奪還へ、チーム一丸となることを誓った

 

代表選手は決定したが、水鳥寿思監督は野々村、長谷川智将(徳州会体操クラブ)、武田、山本を補欠としてともに練習させることを明かした。決定している代表選手も状態が悪ければ代わる可能性もあるため気を抜くことは許されない。東京オリンピックの前哨戦として大事な世界戦に向け、内村航平(リンガーハット)、白井を欠くニューチームはさらなるレベルアップを目指していく。

 

 

Text : Chiharu Abe
Photo :Masaru “TAROKEN” Maeda

About chiharu

ちはる:スポーツライターとして野球雑誌を中心に活躍中。大学時代に体操競技に携わり、それ以来、”体操愛”に目覚める。独自の人脈で”体操”に関する様々な情報を収集する。

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