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chiharu

ちはる:スポーツライターとして野球雑誌を中心に活躍中。大学時代に体操競技に携わり、それ以来、”体操愛”に目覚める。独自の人脈で”体操”に関する様々な情報を収集する。

凱旋試合で魅せたシライ 男子ゆか優勝 白井健三

2位に1点以上の差をつけて圧勝した。ゆかのスペシャリストである白井健三(岸根高校)が豊田国際で初優勝を果たした。10月に行われた世界選手権で自身の名がついたシライ(後方伸身宙返り4回ひねり)、シライ2(前方伸身宙返り3回ひねり)を入れた構成で観客を沸かせた。 最後に行ったシライではわずかにひねりが足りなかったと振り返ったが、美しい実施で唯一の16点台となる16.325で会場を沸かせた。 TEXT:CHIHARU ABE

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チャンピオンの風格 男子あん馬優勝 亀山耕平

これが王者の強さなのか。 世界チャンピオンの亀山耕平(徳洲会体操クラブ)が見事に優勝を果たした。 だがそのすごさは結果だけではわからない、演技からにじみ出る風格と自信なのだろう。 演技序盤のセア倒立で大きくバランスを崩し、倒立が後ろに大きく反った。「落ちる」と誰もが思ったその時、状態を元に戻し、何事もなかったかのように演技を再開。結局最後まで乱れることなく着地を決めた。あん馬は常に回転してなくてはいけないため、一度バランスを崩すとその後の立て直しが難しい。さらに倒立があれほど反ったところから戻すのも普通は不可能だ。試合後に本人も「あれはたまたま。たくさんのお客さんがいたので落ちたくなかった」と …

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オールラウンダーの意地 男子あん馬2位 加藤凌平

加藤凌平(順天堂大学)は今や日本で内村に次ぐオールラウンダーだ。 そのことをしっかり示して見せた。日本人選手が苦手とするあん馬でスペシャリストの亀山耕平に次ぐ2位でフィニッシュした。あまりに乱れが少ないため、高難度の技は入れていないのではないかと錯覚させるほどだ。 それでもDスコア6.200と11人中3位タイの構成だ。だがEスコアはトップ。オールラウンダーとしての意地を見せた。 TEXT:CHIHARU ABE

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自分以外の敵 男子つり輪8位 内村航平

人間・内村航平を見ることができたのかもしれない。 人間離れした動きをする体操選手の中でも断トツでミスの少ない選手。失敗を見ることは非常に稀だ。 その内村がつり輪で落下。いや、“降りた”の表現の方が近いのかもしれない。演技中、滑り止めのために手に付ける炭酸マグネシウム(タンマ)が目に入ったのだ。 商売道具の一つであり、体操を始めた時から付き合っている相棒に、完璧な演技は邪魔されたのだ。どんなリスクの高い技でも安心感を与えてくれる内村が、体操の新たな一面を見せる、そんな演技だった。 TEXT:CHIHARU ABE

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【コラム】 王者の背中を押すもの

初めてのタイトルには悔しさが伴った。 植松鉱治(KONAMI)は全日本種目別選手権の鉄棒で、16.050で自身初となる優勝を果たした。しかし、世界選手権の出場を果たすにはこの大会で派遣標準得点(鉄棒の場合は16.300)も同時にクリアしなければならない。派遣標準得点には0.25点届かなかった。 約1カ月前に行われたNHK杯で世界選手権の代表を決めることができなかったため、残された道は1つ。『(16.300を出すための)新しい技はもう練習している。今回は間に合わなかったけど種目別選手権には合わせる』試合後にもかかわらず安堵の表情すら見せず、植松は言った。『鉄棒で狙えるのは日本で俺だけやからな』 …

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新世代の表現力 女子ゆか優勝 内山由綺

  内山由綺 内山由綺(スマイル体操クラブ)は種目別で初となる優勝を果たした。 15歳とは思えないほど落ち着いた大人な演技をする。長い手足を十分に生かし、豊かな表現力のその演技は見るものを魅了する。それだけではない。 E難度のダイビング前宙を成功させ、最後の2回宙返りもピタリときめると、女子の花形であるゆかで種目別では初となる表彰台の一番上へと立った。 TEXT:CHIHARU ABE

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女王の風格 女子平均台優勝 美濃部ゆう 

得点が出た瞬間、ガッツポーズが出た。ベテランの風格を漂わせ、平均台での優勝と世界選手権への切符をガッチリと手にした美濃部ゆうは演技を終え、笑顔を見せた。 オリンピックへの出場2回、ポーカーフェースで他を寄せ付けないオーラを放つ。若い選手が台頭してもその強さは揺るがない。攻める演技でふらつきの少ない演技とEスコアは8.050という高さ。 まだまだ若い選手には負けられない。 TEXT:CHIHARU ABE

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新たな息吹 女子跳馬優勝 村上茉愛

村上茉愛 こんなに着地をキレイに決める女子選手はいただろうか。 女子の着地は、一歩足を出すのが当たり前となっている。それも演技のうちだ、と。 しかし村上茉愛(池谷幸雄体操倶楽部)の着地はピタリと止まる。 村上が1本目に行ったユルチェンコ2回ひねりは現在日本女子ができる1番高難度の技だ。 その技を、「成功させる」ではなく「着地を止めに行く」ことを意識して演技できるのはおそらく村上だけだ。2本目の伸身ツカハラとび1回ひねりも成功させると笑顔がこぼれ、跳馬では初めてとなるタイトルを手にした。 TEXT:CHIHARU ABE

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つかみ取った”頂” 男子鉄棒優勝 植松鉱治

植松鉱治   やっと手にしたタイトルだ。植松鉱治(KONAMI)が鉄棒での優勝を決めた。 常に上位に君臨しながら優勝を逃していた。「ずっと取れる取れると言われていて、やっととれたタイトルなのでこれをきっかけにこれからも一番でい続けたい」。 今大会で植松は3回連続の離れ技を用意していた。見た目も派手で高得点が取れると思われる離れ技だが、必ずしもそうではない。むしろリスクが高く減点箇所も増える。だが『見ている人を楽しませたい』その気持ちが技に磨きをかけていく。 世界選手権への出場の可能性をあげるため決勝ではその挑戦は避けたが、今後他の大会で挑戦する気はあるか、との問いに「もちろんあります …

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努力家の笑顔 男子平行棒優勝 小林研也

小林研也 単独優勝を決めたその表情は喜びに満ちていた。昨年は星陽輔と同点優勝。星が引退し、優勝も見えてきたが、世間の目は違った。オリンピックへの出場も果たし、平行棒のスペシャリストと呼ばれる田中和仁(徳洲会)がいるからだ。 決勝で先に演技をしたのは小林だった。演技の安定感、一つひとつの技の完成度の高さには王者の風格さえ感じさせる。着地までしっかり決めると、Eスコア8.650を出し、15.550で暫定1位。しかし2週間前に行われたHNK杯2日目で田中和は15.600を出していた。順調に演技をこなし、残るは着地のみ。その時、田中和にしてはめずらしい着地での失敗。体勢を崩し、背中を着いてしまうほど大 …

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